
令和8年度4月から妊娠28週~36週の妊婦の方を対象にRSウイルス感染症に対する母子免疫ワクチンの接種が開始されました。
RSウイルス感染症は小児や高齢者に呼吸器症状を引き起こすウイルスで、2歳までにほぼ全ての乳幼児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。感染すると、発熱、鼻水、咳などの症状が出現し、初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、重症化することがあります。2010年代には、年間12万人~18万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症と診断され、3万人~5万人が入院を要したとされています。
≪使用するワクチン(母子免疫ワクチン)について≫
母子免疫ワクチン(ファイザー社の組換えRSワクチン:アブリスボ)を使用します。このワクチンは妊婦の方に接種すると、母体内で作られた抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、生まれた乳児が出生時からRSウイルスに対する予防効果を得ることができます。接種スケジュールは妊娠28週0日から36週6日までの間に1回接種となります。ワクチンの効果は医療受診を必要とした重症下気道感染症の7~8割程度の予防効果があると言われています。
≪ワクチンの安全性≫
ワクチンの接種後に副反応がみられることがあります。主な副反応には、接種部位の症状(疼痛・腫脹・紅斑)、頭痛、筋肉痛があります。